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2013年6月28日 (金)

続 富山「銀鱗」閉店に想う

昨日、友人から1通のメールが届いた・・・・
件名は無く、短い一行と写メ
銀鱗 壊してた


まさか?食事に行ったのは、つい一週間程前なのに !?
(送ってくれた写真では、既に水苑を設えた「おもてなし割烹」は大きく壊されているよう?)
「嘘、うそっ!まさか、まさか?」
自分でも予想外な程、突然、胸が締めつけられるように苦しく、悲しい・・・・・・。

信じられない気持ちをどうしても抑えきれず、
片づけを終えた午後、来週の富山市での用事を前倒しし、車を走らせた。

到着した「銀鱗」、
友人の写メどおり、新緑の眩しい木々や花々は引っこ抜かれ、
大きな灯篭や石像は撤去され、重機によって解体工事が始まっていました。

Img_2751


眩いほど光を放っていたお店は、ガランとして廃墟のよう。
社長様ご夫婦が長い年月をかけ、丹精込めて創り上げてきたお店が、
こんなにいとも簡単に壊されてしまうなんて・・・・・・・残念、もったいない。

・・・・・・・されど、されど、哀しいかな、
惜しむ気持ちはあれども、私達には何の力もありません。

Img_2748


今のご時世、閉店してゆく店は他にも沢山あるでしょう。
・・・・・・・しかしながら、私達にとって「銀鱗」は特別でした。

十数年前、京都で日本の伝統建築や庭園の素晴らしさに開眼し、
魚政亭の再起を賭けて主人が改装を始めてから、
私達は商売の姿勢、そして他のお店を見る目が変わりました。

・・・・・・・だからこそ、
社長様が利便性よりも本物を追求し、
(それを贅沢と呼ぶ人もいるかもしれませんが)
お客様を心から喜ばせる事に心血を注ぎ、
何処にも無い空間づくりに賭けた熱い想いが手に取るように理解出来るのです。
規模は違えど、同じ志を持った同士・・・・・なのです。(そう信じています)
だからこそ、こんなに悲しいのでしょう。

ブログにアップする為、写真を撮っていると
誰もいないと思っていた勝手口から女将さんが出てこられてビックリ!
訳を話すと、ちゃんと私に事を覚えていて下さっていて、
「ごめんなさいね」と頭を下げられる。
「お辛かったですね・・・・・」と声を掛けると、
あっという間に瞳が涙で潤む・・・・・・。
(人生そのもののお店が目の前で壊されてゆくのです・・・・当然です)

片づけをしておられた社長様ともお話する事が出来、
この偶然に感謝。
落ち着いたら、我が家へ遊びに来て下さると約束をして下さいました。
「銀鱗」は無くなってしまうけれど、新しいご縁が出来そうです。
ご来店頂けたら、是非、是非、沢山お話をさせて頂きたいです。

帰り道、ゲンキンな話ですが、悲しい気持ちが一転、
心は温かいもので満たされました。
私は まだまだ頑張らなくっちゃ!

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