感動!オペラ「滝の白糸」
新作オペラ「滝の白糸」を観て来ました。
いつもはわりにサラサラと文章が出てくる私ですが・・・・・
今回、〝衝撃〝に近い程、全身で感じた感動は
到底上手く文字や言葉で表現出来そうにありません。
一瞬で変わる舞台セットや照明、
色とりどりの衣装、
全編に流れる オーケストラ・アンサンブル金沢の生オケ、
役柄になりきって演じる出演者の皆さん。
どの場面を切り取っても絵画のように美しく、
開演と同時に一瞬で舞台の世界に引き込まれ、
休憩を挟んだ3時間にもおよぶ1幕、2幕、3幕が
あっと言う間に感じられました。
中でも滝の白糸役の中嶋彰子さんの唄声は圧巻!
のびやかでしなやかで・・・・・・とても同じ人間とは思えない!
鏡花の文学には、
「純粋であること」「人間らしいことが何よりも大切」
という強烈なメッセージがあるそうです。
全てが凝縮されたラスト・・・・・
極刑を告げられた牢獄の白糸を欣也が訪ねるシーンは、
死と引き換えに今まで求めても得られなかった「愛」を得た白糸が
月を愛でながら穏やかな表情で唄う姿が、息を呑むほど美しい。
胸が締めつけられるほど悲しく切ない場面なのだけれど、
同じ女性として何故かほっと安堵・・・・・・しました。
会場内を包み込むように流れる優しい旋律が
相乗効果を生み、そっと目頭を押さえる人がチラホラ・・・・・・・。
「オペラ素敵すぎる!」
終演後、しばらく声を発したくないような・・・・・
この世界から現実に戻りたくないような不思議な感覚にとらわれました。
(この臨場感はDVD・CDでは絶対に味わえません!)
開演前、有希子さんから
「ハンカチ必須ですよ」とメッセージを頂きましたが、
っとに!
しっかり心を鷲掴みにされてしまいました・・・・・・・
あー、完璧、完敗です。
17日、初演の高岡公演を主人と観てきたのですが、
19日、金沢公演のチケットが取れたので
今度は実家の両親、娘を連れて再度行って来ました。
(勿論、皆大感激!)
私は2回目というコトで、
細かな部分に集中してゆっくり堪能することが出来ました。
上演中、舞台上部にセリフの字幕が出るのですが、
黛まどかさん(台本)の言葉に、改めて日本語の美しさに気付かされました。
(本当は忘れないように書き留めておきたかったけど・・・・・・真っ暗で・・・・・)
水旅芸人一座の〝梅〝という役で出演されている山本有希子さん。
白糸役の中嶋さんとの掛け合いシーンもあり、
しっかり存在感がありました。
今回、オペラに足を運ぶ機会を与えてくれたのも
彼女との出会いがあったればこそです。
以前
「私が一番やりたいのはオペラ」と話していたように記憶していますが、
今回極上のオペラを初体感して、
熱い想いが少し理解出来たように感じました。
頭の中では、まだ切なく美しいメロディがグルグ回っています。
至福のひとときでした。
2月16日(日)東京公演、新国立劇場でフィナーレ!
近隣の方は是非どうぞ!
今回、ブログを打つのに
いつもの倍は時間がかかりました・・・・・・・
少し雰囲気は伝わったでしょうか?
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コメント
こんばんは。
オペラ滝の白糸の合唱に参加させて頂いております。
高岡公演に続き、金沢にまで、
足をお運び頂きありがとうございました。
残る東京公演も頑張りたいと思います。
取り急ぎ御礼まで(*^_^*)
投稿: koro | 2014年1月28日 (火) 23時10分
koroさん、こちらこそ素晴らしい舞台をありがとうございました。
多くの皆様の想いが一つになって創り上げられた舞台だと感じました。
こんな素晴らしいオペラを地方で観られたコトに感激デス!
たった3回の公演ではもったいような気がします。
東京公演も大成功は間違いでしょう!
さすがに東京は行けそうにありませんが、
ご活躍を心より祈念申し上げます♪
ありがとうございました。
投稿: 魚政亭おかみ | 2014年1月29日 (水) 07時29分