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2014年1月29日 (水)

ノロウイルスの脅威

ノロウイルスが日本中で猛威をふるっています。

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月16日、浜松市で学校給食の〝食パン〝から
市内の児童905人、学校職員41人の計946人が感染。
24日、広島の中学校で〝仕出し弁当〝を食べた300人を超える生徒が発症。

・・・・・・・ノロウイルスはよほどのことが無い限り生命にかかわることはありませんが、
感染すると嘔吐や下痢が続き、日常生活に大きな影響を与えます。

様々な報道がなされる中、
「不衛生な環境で食品が製造されたからではないのか?」
・・・・・・・と疑念を持たれた方も多かったことでしょう。

しかし!
日々、料理をなりわいとしている私達は、皆様とは少し見方が違います。
今回は料理を製造・提供している側からの現状を
少しでも多くの皆様に理解して頂きたいと思い、ブログに記載させて頂きます。

主人は数年前より、
小矢部市厚生センター内
〝食品衛生指導委員部会 副部長〝を引き受けております。
先日、近く開催される総会の打ち合わせの為、数人が我が家に集まりました。
・・・・・・・しばらくすると必然的に〝ノロウイルス〝の話題になりました。

ノロウイルスは大量の海水を吸引し、
プランクトンを餌にしている牡蠣(かき)等、二枚貝に多く含まれています。
(※話をすれば長くなりますが、さらに元をたどれば牡蠣を汚染してしまっているのも人間なのですよ)

寒い季節にノロウイルスやインフルエンザ等が流行する大きな理由は
牡蠣が多く食される季節であるということ、
温度が低く乾燥しており、空気中に漂っているウイルスが長生きできるということ。
(夏場は暑さの為、ウイルスは長く生きている事が出来ませんが、
冬場はなぁんと1か月も生きている場合があります)

さらには寒さで私達の免疫力が低下しているというコトもあるようです。

Img_3949

現在、牡蠣を食しての感染はわずかですが、
一番問題になっているのは〝人から人への感染〝です!

しかし残念な事に
集団感染を防ぐ即効力のある予防方法はありません。

出来るのは、食事の前やトイレの後、石鹸を使ってしっかりと手洗いをする。
塩素系消毒剤を薄めた液
(500ccのペットボトルに塩素系漂白剤約10㏄入れたもの)で、
トイレの便座やドアの取っ手等、不特定の人が触れる箇所を
こまめに消毒するコトくらいです。

しかしノロウイルスは
アルコールや高温に対する抵抗性が強いことが特徴で、
乾燥や酸にも強く、水中でも長時間生きていることが出来る
本当に厄介なウイルスなのです!

仮にノロウイルスの大きさをポンピン玉1個と仮定とすると、
食中毒菌サルモネラは軽自動車くらい、
人間はなんと本州の大きさなのです!

Jpg


(どれほどウイルスが小さいのか判りますね)
感染した人の糞便1グラムには数億個のウイルスが含まれ、
人1人感染させるには10個~100個で十分だそうです。

ノロウイルスは85℃で1分以上の加熱で不活性化すると言われています。
・・・・・・・・厳密に言えば、洗濯機で洗ってきれいになったように見える衣服でも
ウイルスが付着している可能性があるかもしれないのです~。(怖い!)
(乾燥機、またはアイロンが有効)

調理・加工業者は、上記の消毒の他に
マスクや手袋・ペーパータオルを使用するのは勿論ですが、

このウイルスは清潔極まりない場所でも起こりうる
恐ろしく感染力の強い、非常に厄介なウイルスなのです!

しかも感染者の中には殆ど症状の出ない
〝不顕性感染〝
(ふけんせいかんせん)という人もおり、
浜松、広島も、不顕性感染者が本人が知らないうちに周りに感染させてしまい、
被害が拡大したのだと思われます。

つまり従業員が多ければ多い程、感染のリスクが高くなり
100%防ぐ事は不可能なのです。

以前、次男がアルバイトをしていた近所のスーパーであった出来事ですが・・・・・。
某スーパーで作られたオードブルを食べたお客数名が嘔吐・下痢を発症し、
ニュース、新聞等で事件を店の名前入りで報道。
しかし、よくよく調査してみたらオードブルが原因では無く、
その場にノロウイルスに感染していた人が居合わせ、
周りに飛沫感染させた事が原因だったことが判りました。

しかし、スーパーの疑いは晴れたものの、真相の報道は大してなされず、
しばらくの間、そのスーパーは明らかにお客の数が減ってしまいました。

大きな資本力をもった企業ゆえ、しばらくすると客足は戻りましたが、
これが中小企業や当店のような小さな自営業者のお店だったならば、
悪くすれば〝廃業〝に至るコトもあるでしょう。

Img_3947

今の季節、出来ればあまり人の多い場所には行かないほうが賢明かもしれませんが、
そんな訳にも行きません。
外出時には高性能のマスクの着用がおすすめですが、
細かく言えば
お金の受け渡し、自動販売機(缶に直接口をつけて飲むのは要注意!)
ドアの取っ手、手すり、エレベーター押しボタンetc.・・・・・・

私達の周りはウイルスや雑菌に満ち溢れているのです。

今回、ブログを読んで下さっている皆様には、
ノロウイルスの恐ろしさ、感染予防の難しさ、
食べ物を扱う側の心労を少し理解して頂ければ幸いです。


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