立山登山 ―前篇―
お盆の代休に平日4日間のお休みを頂けた娘。
前回の〝上高地日帰り旅行〝から
しばし遠ざかっていた〝山好き〝が再燃したようで
今回、富山県が誇る「霊峰立山」へ行って来ました。
富山県では学校行事の一環で、
多くの小中学校で立山登山を絡めた学習があり、
富山に生まれ育った県民の多くは「立山登山」を経験していると思われます。
私は今まで記憶しているだけでも8回は登りました・・・・・・・が、
前回は娘が小5でしたから、約8年ぶりの登山となります。
腰痛が不安ではありますが、
〝ゆっくり歩いて痛むようなら雄山登頂はあきらめよう〝
・・・・・・・心の中でそう決めて出発しました。
9日AM9:00、一の越山荘へ電話。(今夜2名の宿泊を予約)
夏休みが終わったコト、紅葉には少し早いコト、
そして平日というコトもあり即OK。
10:30 自宅を出発 娘の運転でゆっくり車を走らせ、約1時間半、
お昼過ぎ「富山地方鉄道立山線立山駅」へ到着。
12:20発 ケーブルカー 「立山駅」⇒「美女平駅」(約7分)
12:40発 高原バス 「美女平駅」⇒「立山(室堂平)」(約1時間)
13:30過ぎ、あっと言う間に標高2,450m、大パノラマが広がる「立山」へ到着。
キター!少し雲がかかっているけれど景観はなかなか!
久しぶりの立山に娘と大はしゃぎ~♪
まずは腹ごしらえ。
ホテル・レストラン・売店等、沢山の施設が入っている
通称「室堂ターミナル」内のレストランで食事。
一の越へ向かうには少し時間の余裕があるので、
立山開山伝説が残る「玉殿岩屋」(たまどのいわや)へ。
15:00過ぎ、
「サァー、ゆっくり行こう!」
娘と顔を見合わせ、一の越へ出発。
〝登山〝・・・・・・・とは言っても、一の越までは整備の行き届いた
とても歩きやすい登山道が続きます。
景色を愉しみながら・・・・・・、高所に身体を慣らしながら、
ゆっくりゆっくりと歩きます。
「うーん、爽やかー!気持ちいい~!」
(ゲンキンな身体?心配していた腰痛は殆ど痛みを感じない)ホッ(*^_^*)
歩いている間、度々山はマジシャンのように一瞬で表情を変えます。
綿菓子のようなふわふわとした雲が気ままに浮かんでいるかと思えば、
大きな軍隊が敵国を征服するが如く、灰色の雲が一気にせり上がり
全ての景色を一瞬で包み隠したりします・・・・・・・が、
それもこれも山の醍醐味だと思えば、
「オー、カモーン」という感じ。(笑)
し・か・し・・・・・・
ダラダラとした上り坂は決して楽な道のりではなく、
やがて心臓は早鐘のように鳴り、ドックンドックンという鼓動が自分でも聞こえるよう。
「ああ・・・・こんなんで明日の早朝、雄山へ行けるかなぁ」
不安がよぎる。
16:20 今宵の宿、標高 2,700m地点に建つ山小屋「一の越山荘」へ到着。
視界は良好だが風がゴウゴウと唸り、寒さで耳がちぎれそう。((+_+))
(おそらく気温は8℃くらい?)
※一の越山荘からの展望はこちら↓
https://www.youtube.com/watch?v=6UBtiOo2E-s&feature=em-upload_owner
雲が晴れ、遠くに穂高等、北アルプスの山々が連なる。
私がわかるのは、槍の穂先のようにとがった槍ヶ岳と
均衡のとれた美しさを見せるのが笠ヶ岳くらいだけど、
縁あって同じく一の越山荘に宿泊するコトになった東京からの山岳ガイドの方が
親切に教えて下さる。
(翌日、※立山三山を縦走されるとのコト)
やがて夕暮れが近づくにつれ、
峰々のシルエットが切り絵のようにくっきりと浮かび上がり、
空が朱と金色に染まり始める。
カメラのシャッターを切るものの、
この美しさは到底ファインダーの中には収めきれない。
18:00 早目の夕食を頂いたあとは、
明日に備えて身体を休めるコトにする。
せんべい布団だけど、横になれる喜びはひとしお・・・・・
「ああ、シャーワセ」
しかし当然ながら、まだまだ眠れない・・・・・・と、
窓越しに黄金に輝く月が山影からゆっくりと顔を出し、慌てて飛び起きた!
標高2,700mで見上げる月の美しさ・・・・・・言葉に出来ない。
どうやら日の出も期待できそうな予感。
さあ、目覚ましを3時にセット。
天候が良ければ早朝ヘッドライトで照らしながら
雄山山頂へ登山(御来光を拝む)予定。
さて・・・・ご報告は―後編―で!
※立山三山
雄山(おやま)標高3,003 m、大汝山(おおなんじやま)標高3,015 m、
富士ノ折立(ふじのおりたて)標高2,999 mの三つのピークの総称。
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