« 胡弓の夕べ | トップページ | 昭和歌謡曲ブーム »

2015年6月28日 (日)

セバスチャン

とある夕刻、富山市から帰宅する長男から、

「白川郷まで行きたいという外人さんを乗せたんだけど、

家へ連れて行ってもいいかな?」と、電話がありました。

「が、外人さん !?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

しばし躊躇しましたが・・・・・・・

〝さして英語が堪能でも無い息子とコミュニケーションがとれた〝

イコール〝何とかなるでしょう〝

・・・・・・・という考えが一瞬で頭を巡り、

「OK!連れておいでー!」と即答。

 

 

しばらくすると眼鏡をかけた真面目そうな外国人の青年が

我が家へ到着しました。

車から降りるやいなや

「スミマセン、コンニチワ」と、ペコリと頭を下げる。

 

彼の名前は Bas Huizinga 通称「セバスチャン」。

オランダ生まれのスイス育ち、

以前、獨協大学(埼玉県草加市)へ留学していた折、

すっかり日本の魅力にとりつかれ、

現在籍をおいている、

スイス※バーゼル大学の長期休暇を利用して再度やって来たとのコト。

10676409_4862681341168_253901133534

大きなザックに寝袋を詰め、殆ど無銭旅行で、

6月6日から7月13日まで、あちこちを周る予定とのコト。(度胸あるなぁ)

 

東京~奈良~京都~金沢を巡り、

白川郷へ行こうとヒッチハイクで誰かに乗せてもらったところ、

富山市まで行ってしまい、方向違いに気づいて途中下車。

 

段ボールにマジックで

「白川郷方面」と書いたボードを掲げて立っていたらしいのですが、

2時間以上誰も止まってくれず・・・・・・・、

日は暮れてくるし、疲れてくるし、お腹は空くし・・・・・・・・、

途方に暮れていたところ、

偶然パーキングに立ち寄った息子に声をかけたらしい。

 

当日は仕事も終わり、ちょうどビーフシユーが残っていたので、

早速、オムライス、サラダ、海老フライをこしらえました。

(海老以外の魚介類は苦手らしい)

Img_1558

「オイシイデス、アリガトゴザイマス」と、ペロリとたいらげてくれました。

かなり日本語は堪能で、まあまあ意思疎通が出来る・・・・・・・が、

ふと思いつき、主人の親友で英語が得意なH・真人さんをお呼びする。

 

さすが真人さん!

流ちょうな英語で会話を盛り上げてくれました。

Img_1559

セバスチャンは片言を含めれば、

オランダ語、ドイツ語、イタリア語、少しのフランス語、

そして片言の日本語を話せるそうです。(ス、スゴイ!)

 

温泉に行ってみたいと言うので、主人と息子が

近くの福光医王山温泉「ぬく森の郷」へ連れて行きました。

(広い露天の岩風呂に満足していたようです)

Image3

 

翌朝、ゆっくりと朝食をすませてから、

主人が途中まで送って行くコトに・・・・・・・・。

 

Img_1569

私はサンドイッチをこしらえ、出発する彼に手渡しました。

ちょっと驚き、少し申し訳ない表情をしながら

「アリガトゴザイマス」と笑顔を見せ、

「スイス、アソビニキテ、クダサイ」と、言ってくれました。

Img_1568
Img_1579

主人は城端の曳山会館を案内し、

(現在工事中で閉館だったのですが、事情を話すと入れてくれたそうです)

その後、ヒッチハイクで車を停め、

白川方面へ向かうのを確認してから帰ってきたそうです。

・・・・・・・・・車の中からずっと手を振ってくれたそうです。(笑)

 

 

Img_1570

 

数日後、セバスチャンからメールが届きました。

サンドイッチのお礼、そして今は高山にいると知らせてくれました。

「長野も行きたい、松本も行きたい」と、話していました。

サル?も見に行くそうです。(何処へ??)、

うふふ、毎日がワクワクドキドキ、楽しいんだろうなぁ~♪

 

 

セバスチャン、出会えて嬉しかった。

Let's meet again someday.

Enjoy the trip.

 

 

 

※バーゼル大学(独:Universität Basel)は
1460年に創立されたスイス最古の大学。

ドイツ・フランスとの国境に近いバーゼルにある。

哲学者のニーチェ、ヤスパース、心理学者のユング、

詩人のブラントなどが教鞭をとっていた。

 

 

|

« 胡弓の夕べ | トップページ | 昭和歌謡曲ブーム »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: セバスチャン:

« 胡弓の夕べ | トップページ | 昭和歌謡曲ブーム »