新緑の上高地
「Mamiyaのクラシックカメラで、今しか見られない風景を撮りたい!」
娘の熱い要望にヒョイっと乗っかり
夜高あんどん祭りの準備と仕事の合間をぬって、
以前より行きたかった新緑の上高地へと出掛けました。
夜明け前に上高地へ到着するべく、夜中2時半に家を出発。
徐々に明けてくる空、
幻想的な月が山間から見え隠れする・・・・・。
いつもの沢渡「アルピコ交通」に車を停め、
釜トンネルのゲートが開くのを待ってタクシーで大正池に向かう。
・・・・・・が、辺りは霧が経ちこめて真っ白!(T_T)
ところがタクシーの運転手さんは
「大丈夫!昨夜は雨が降っていたんですよ。
今日の予報は〝晴れ゛だから、待っていれば必ず見えます。
こんなチャンスは滅多にないですよ!
観光客のあまり行かない、
絶景が見られる場所で降ろしますね」
御礼を言って車を降り、ただただ待つ・・・・・・・
朝、5時半・・・・・気温13℃、さすがに防寒着を着こまないと寒い!
居るのは私達二人と、プロが持つようなカメラを手にした一組だけ。
まるで時が止まってしまったかのような世界。
(何も見えないよ~、本当に晴れてくるのかなぁ?)
不安になりながら待つコト30~40分、
薄ボンヤリと焼岳が見え隠れするようになったかと思うと・・・・・・・
さあ!ここからが
息を飲むような大自然のマジックショーの始まりでした。
朝の日差しと共に色の無かった世界は、
乳白色~墨絵~そしてパステル画のような淡いに世界に移り、
徐々に上高地の風景が色の付いたシルエットに変化してゆきます。
まるでモネの絵画の中に迷い込んだかのよう・・・・・・・。
たなびくように湖面を覆っていた朝霧が消えてゆくと当時に、
池の向こうのカラマツが日差しを浴び、
金色の粉を浴びるように上部からサーッと輝いてゆきます。
朝の始まりを告げるが如く、急に賑やかになる鳥たちのさえずり!
湖面を泳ぐ水鳥の後に続く真っ直ぐな波紋は
やがて大きく広がりゆっくり消えてゆきます。
霧はいつの間にか姿を消し、
湖面は鏡の如く忠実に風景を映しこみ、
雲一つない青空がどこまでも広がってゆく・・・・・・・。
見上げると、穂高の山々が堂々たる雄姿をくっきりと現していました!
朝の光を浴びて残雪がキラキラと輝いています。
時間にして30分くらいだったでしょうか?
刻々と変化する様は瞬きも惜しい程、
声を発する事も忘れる程に美しいものでした。
写真を沢山撮りましたが、私の小さなカメラでは
魂を揺さぶられるような感動は到底伝えられそうもありません。
上高地へは何度も訪れていますが、
今までで一番感動した時間でした。
滅多に無い瞬間に出会うコトが出来て、
本当にラッキーでした。
(娘はさらに山の虜になってしまったようです)(^^ゞ
偶然にも、山田哲哉さんのツアーについて
冬の上高地に入り、その後河口湖まで送って頂いたのが
丁度3ヶ月前の今日でした!
その時にスマートフォンで撮った写真と今を見比べながら、
徳沢までハイキングしました。
新緑真っ盛り!
全身で太陽の陽ざしを受け成長しようとしている木々、
清らかな梓川の流れに、大いに元気をもらいました。
早朝5時半に到着してから、
バスの最終まで12時間を上高地で過ごしました。
まるで一泊したかのような充実感でした。
※娘が自前の一眼レフ(ミラーレス)で撮影した今回のお気に入り♥
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