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2021年8月

2021年8月 8日 (日)

空き家の末路②

車の入らない場所ゆえ、解体費用はかなり高額なものとなったようです。

(昔の人はよくぞ人力でこんな狭い場所へ家を建てましたね)

台風がくると倒れるのでは?と、怖かった

見上げるほどの大きな杉の木も伐採して頂ける事になりました。

 

さて・・・・・解体が決まってからというもの

主人は市役所の方に許可をもらい、

業者の方が少しでも早く仕事にかかれるよう、

(やらなくてもいいのに)中にある物の処分を一人で黙々と始めました。

いやはや・・・・・その汚さ、乱雑さ、物の多さ、

時折TVで見かけるゴミ屋敷そのもの!

なんと!新聞は昭和40年から一切捨ててありません。

飲んでいたお酒のカップもそのまんま・・・・・・

・・・・・・・今は亡き人を責めてはいけないかもしれませんが、

「故人と息子さん、コレどうなの?」という気持ちになりました。

 

主人は仕事の合間の全ての時間を片付けに労力を注ぎ、

3週間かけて中をガラガラにしました。

傍で見ていると分かりますが、モノの処分って本当に大変なのです。

特に金属とプラスチックの混ざり合ったモノ、(玩具類)

スポンジと金属が混ざり合ったモノ、(椅子やソファー)

釘や金具が付いたタンス、ステレオ・・・・・

それらを分解し、分別し、事情を説明し、

毎日、市の環境センターへ1520キロ持ち込んでいました。(安価だけど有料)

くどいようですが・・・・・っとに、やらなくてもいいのですよ!

 

解体には3社から相見積もりをとったようですが、

中の家財とゴミの撤去・処分費用だけで100万円位だったそうです。

(皆さん、年をとったら物は処分してゆきましょう~)

 

大方の片づけを終えた後、

主人は市役所の担当者Kさんへ連絡を入れ、

解体業者さんへ連絡をして頂きました。

すると、早速翌日の夕方、請け負った会社の社長様が見に来られました。

思いのほか中が片付いている事に驚き、

主人の頑張った心意気を汲み取って下さったようで、

「明日から作業を開始します、瓦を下ろします」

そう言って下さいました。

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6月20日、待ちに待った解体が始まりました。

さすが、手慣れた皆さんにより着々と作業が進んでゆきました。

開始から約2週間。

長きに渡り私達の大きな憂いだった廃屋は更地となりました。

大きな杉の木も木こりさんがアッと言う間に切り倒して行かれました。

 

正直欲しくも無いのですが、跡地は我が家が買い取る事になっており、

(そうでも言わないと話が進みませんでした)( ノД`)シクシク…

車の入らない雑用地ゆえせいぜい花を植える位なのですが、

今は無事に解体を終えた事に感謝しつつ、

後の事は徐々に考えてゆきたいと思っています。

 

全国的に空き家が目立つようになり、

今回の一件で、実家も含めて決して他人事では無いと痛感しました。

そして本当に不要なモノを増やさないようにしよう!を心に誓いました。

000

最後に・・・・・

様々な手段を駆使して息子さんを説得して下さった都市建設課のKさん、Sさん、

無事に解体を完了して下さった業者さん、

本当にありがとうございました。

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2021年8月 2日 (月)

空き家の末路①

当店脇には今は殆ど人通りの無い路地があります。

以前は神明社へと抜ける事が出来、

ご近所さんや子供たちが抜け道として頻繁に利用していました。

(笑い声がよく聞こえてきたものです)

コンクリートを打ってある道幅は1メートル程ゆえ、当然ながら車は入れません。

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そしてこの路地沿い(正確には我が家の裏手)には家が1件ありました。

住んでおられたのはタレ目のHさん。

いつもほろ酔いでフラフラと危なげに自転車を漕いでおられましたっけ・・・・・・・。

しかしHさんが亡くなられて以降、いわゆる「空き家」になりました。

 

一人息子さんがおられるらしいのですが、

一度として見に来る様子は無く・・・・・・

放置状態のまま、おそらくは15年以上が経過したと思います。

 

元々かなり昔に建てられた家のようですが、

人が住まなくなった家の朽ちてゆくのは想像以上に早く、

アッと言う間にツタに覆われ瓦が落ち、

数年で横を歩くのも注意が要るようになりました。

 

先行きに不安を感じた主人は10数年前から市や警察へ相談に行きました。

固定資産税は納めておられるようで、

市は息子さんの所在を把握しているようですが、

直接連絡を取りたいと思っても、

「個人情報の守秘義務」で、教えて頂く事は出来ませんでした。

 

時々除草し薬剤散布をしていましたが、

ここ数年の大雪でついに屋根に穴があいたようで・・・・・・・

更にものすごい有様になり、ついには我が家にまで白アリが飛来する始末。

もう個人の努力ではどうにもならないところまで来てしまいました。

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しかしながら・・・・・私達にはナントカする手立ては無く、

諦めかけていた矢先・・・・・・、

事情を知った市議の働きかけや、

ようやく危険な家屋として認識して下さった市役所の方々の尽力により、

事態が前に進み・・・・・・

苦節10数年・・・・・やっと、やっと解体の運びをなりました!

 

②へ続く

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